更新 2009/11/06
浴室の種類
浴室の種類は簡単に分けて、ユニットバスと在来工法の二つがあります。
・ユニットバス(システムバス)
工場生産の部品を組み立てるだけで仕上がる浴室。
施工性が良く、メンテナンス性が高い。
工期が5~7日と短いため、リフォームに適している。
ある程度の規格が決まっているが、最近は個性的な雰囲気や質感を
出している高級感のあるシステムバスが増えている。
・在来工法
壁・床材、水栓金具、アクセサリー等、自由に組み合わせができる。
他にない雰囲気・質感を味わえる。
工期が約3週間と長く、工事費用も掛かる
それぞれに長所・短所があります。
工期やご予算等を考えて、お住まいに適した浴室選びが大切です。
在来工法
工場生産の部品を組み立てるだけで仕上がるユニットバスは、手頃で工事が
簡単、使って便利なのと、工期を大幅に短縮できるため、リフォームに適し
ていると言えます。
しかし、すべての家でユニットバスを導入できるわけではありません。
家の構造上導入できない場合や、他にない浴室を満喫したい方には、
やはり在来工法による浴室工事が適しているでしょう。
在来工法では、壁・床などのタイル、水栓金具、アクセサリーにいたるまで、
浴室に必要なものをすべて自由に組み合わせて、いろいろな条件に合わせた
施工ができるので、ユニットバスに比べ、他の家にない雰囲気や質感が可能
となります。
例えば、ユニットバスを入れることのできない狭小なスペースや、四角でな
い形の浴室の場合でも、在来工法なら施工可能です。
三角なら三角に、台形なら台形にと、変形した空間や極端に奥行きのある空
間でもきちんと納めることができるのが在来工法なのです。
また、檜や大理石などの天然の材料を用いたり、浴室の大きさも自由に設定
できるのが、ユニットバスにはないメリットと言えます。
反面、在来工法の工期は3週間程度と長く、そのためどうしても工事費が高
くなります。
また、施工する職人の技術力によって、仕上がりの差が出る可能性があると
いうデメリットもあります。
システムバス
ユニットバスは、全ての部材・部品を工場で生産・加工する、既製品の浴室の
ことです。
工場生産の高精度な床パン、壁パネル、浴槽などを現場で組立てる方式で、
在来工法に比べ防水性に優れ、建物を湿気から守ります。
在来工法では、老朽化したタイルなどの隙間から水や湿気が建物に伝わり、
土台を腐らせる事があります。
それは、シロアリ発生の原因にもつながります。
その点、防水性能の高いユニットバスは有利と言えるでしょう。
システムバスは簡単に言うと、ユニットバスが進化した物、高級仕様の
ユニットバスと思って下さい。
空間や居住性、機能など、多様化するニーズに合わせたシステムバスは、
各部品の互換性や高品質化、素材・色・柄の種類、デザインの豊富さは
もちろん、オプションや各種機能も格段に進化しています。
システムバスは、工場で生産・加工された部品を組み立てるだけなので
工期も短く、軽量で防水性・保温性に優れているのが特徴です。
工場生産で、サイズが規格化されているため、設置するスペースが合わないと
使用できなかったり、むだなスペースがでるという欠点もあります。
工法の違いでそれぞれ長所・短所があります。
ですから、必ずしもユニットバスが優れているとは言えませんが、やはり
リフォームをされるなら、工期の短いユニットバスがお勧めです。
システムバスを使った浴室のリフォームの工期
工 程 | 日 数 |
| 浴室解体 | 1~2日 |
| 配線・配管 | 1日 |
| 土台補修・土間打ち | 1日 |
| 組み立て・接続 | 1~2日 |
| 洗面所の仕上げ | 1日 |
約5~7日完成させられるので、お客様の生活への影響も少なくてすみます。
システムバス選びのポイント
工場で生産されたパーツを、現場で組み立てるだけのシステムバス。
しかし、その性能はあなどれません。
一昔前のユニットバスとは大きく異なる点は、様々な設備が高級化され、
使いやすく、便利な機能が充実している点です。
主な物をピックアップすると
・人造大理石壁にツートーンカラー。
美しいコントラストが高品位なインテリア性を生み出します。
・浴室用大型テレビ
お好みの映像や音楽で、入浴タイムを楽しめます。
心身ともにリフレッシュして、1日の疲れを癒せます。
・開放感ある浴室・豊富なバリエーションの浴槽形状
ご家族とのコミュニケーションが弾むベンチ付大型ワイド浴槽が人気です。
・ミストサウナ
霧状のシャワーが全身を包みこみ、身体を温めます。
肌にやさしく、心地よいくつろぎ感も得られます。
・大型プッシュ水栓
握る、ひねるという動作が不要なので、お子様やご高齢の方でも安心です。
・床・手摺り
すぐ乾く床や水に濡れると滑りにくい床材、つかまりやすい手摺りなど、
高齢者の方だけではなく、身体の調子が悪いときでも安心です。
・浴室乾燥機
浴室を使用しない時間を利用して洗濯物を干せるので、雨の日も安心です。
◆目的や機能で選ぶ
バリエーションが豊富なので、選ぶのに迷ってしまうシステムバス。
システムバスを選ぶときのポイントとして、バスルームで過ごす時間をどの
ようにしたいかを明確にすると、どの機能が必要なのかハッキリしてきます。
お客様は、バスルームをどんな空間にしたいとお考えですか?
● ヒーリング=ストレス解消 … 一日の疲れを取る癒し空間
リラクゼーションやエンターテインメント機能を充実させたシステムバス。
ジェット噴流機能、ミストサウナ、多機能シャワー、AV機器、照明など
ハイセンスなデザインで、スタイリッシュなもの。
●コミュニケーション … ご家族のスキンシップのための空間
ご家族のコミュニケーションを中心に考えられた、カラフルで楽しげなデザ
インのシステムバス。
広くゆったりとした浴槽・ゆとりのある洗い場、半身浴用のベンチ、充分な
収納スペース、子供の安全を配慮した設備。
●ユニバーサルデザイン … 誰にでも使いやすい空間
誰にとっても使いやすく、安全なバスタイムを提供するシステムバス
入りやすい浴室・浴槽、広い開口部、冷たくない床など
高齢化が進んだ現在では、バリアフリーデザインはもちろん、安全や便利さを
求めた工夫が豊富です。
バスルームは、今や体を清潔に保つだけの場所ではなくなってきています。
あの機能もこの機能も欲しいと欲張らず、自分の入浴スタイルをよく考える
ことが、快適なバスルームづくりを成功させる秘訣です。
◆メーカーで選ぶ
TOTO、INAX、クリナップ、ノーリツなど、CMでお馴染みの有名なメーカー
が たくさんあります。
各メーカーを指定して選ぶ場合は、カタログだけでなく、ショールームへ足を
お運びになり、ご自分の目で実物を確認することをお勧めします。
高齢者に配慮したシステムバス選び
少子高齢化が進み、世界一の長寿国となった日本。
今はまだ元気で大丈夫と思っても、10~20年先のことを考えて、誰にでも
使いやすくて、なおかつ高齢者に配慮したシステムバスを選ぶことが重要にな
っています。
国土交通省が掲げる「長寿社会対応住宅設計指針」の浴室の項目には、
おおむね次のようなポイントがあげられています。
・介助可能な広さをできる限り確保すること
・出入口に段差を生じる場合は、安全上支障のない段差とすること
・出入り口に縦手すりを設置すること
・出入口の扉は安全性に配慮するとともに、緊急時の救助に支障のない
構造とすること
・浴室に手すりを設けること
・浴槽は安全性に配慮した形状、寸法とすること
この事をもとに、次の点をチェックしましょう。
☆バリアフリーのシステムバス選び
①出入口の段差
浴室に出入りする際、つまずかないよう段差の無いものを選びましょう。
ショールームで実際に確認して下さい。
②浴室扉の形と開口部の広さ
浴室扉は、広い開口部を確保できる3枚扉の引き戸タイプが一番理想的です。
浴室扉は、開け閉めがしやすいことが大切なポイント。
万が一、中で倒れた場合、外からも鍵を開けられ、救助しやすいことが重要。
折れ戸や引き戸タイプなら安心です。
③浴槽の形状
またぎやすいという事がポイントです。
浴槽周りの手すりの設置も重要です。
浴槽をまたぐには片足を上げるので、バランスを崩し転倒しやすくなります。
身体を支える事のできる手すりで、安心・安全を確保しましょう。
浴槽のまたぎこみの高さは、無理な姿勢にならないよう40cm位の物が良い
でしょう。
また、浴槽の縁に腰掛けられる形状になっていると、更に安心です。
④暖房機能
冬場の寒い浴室は、温度差がありすぎるため、ご高齢の方には危険です。
入浴前に浴室を暖められる暖房機能があると安心です。
⑤給湯器はフルオート(全自動)、水栓金具はサーモスタット式
フルオートの給湯器なら、お湯と水のサンドイッチ現象を抑えられます。
サーモスタット式水栓金具なら、お湯の温度が調節できるので安心です。
誤って冷たい水を浴びないためにも、フルオートの給湯器やサーモスタット
式の水栓金具をお選び下さい。
また、インターホン付きのリモコンや、緊急時に鳴らせるブザー機能がある
と安心です。
⑥介助の立場
介助の人が使うことも考えて、シャワーは位置を上下自由に変えて使うこと
のできる物を、洗い場は充分なスペースのある物を選びましょう。
立っていても、座っていても使いやすい、バーのついた構造のシャワーは
ご高齢の方に安心していただけるだけでなく、介助する人も助かります。